父との新しい時間を作れる今に嬉しく思うけれど、自分が気持ちよくあるためだけに父を利用しているようで、そんな自分自身を気持ち悪くも思う。自分の時間を持つことに罪悪感を感じてしまう。無責任な自分に悔しくなる。父が私のことをうらんでくれれば、ど…
違う人と間違えられるってつらい。間違えちゃうような状況作って、疲れさせてる自分にも悲しくなる。でも、なによりも私を私としてみてもらえないのがつらい。父にとって私が必要ないかのように思えてしまう。ふと、消えたくなる。ただ、そこで関係ない間違…
父が生きるということを私は、私一人で支えなければいけないような気がしてしまうことがある。私が責任を持って、よりよい介護をしていかなければいけない。父が苦しむことも不満を感じることもすべて私の決断によるもので、私の責任なのだと感じてしまうこ…
私は風邪をひいていた。思うように父に会えない。ナッツを食べたがっていたから、食べられそうなものを見繕ってみたけれど、まだ届けられていない。不安な気持ちにさせているだろうか?思うように過ごせないことに苛立っているだろうか?心配にはなるけれど…
理想を押し付けない。それは父に対してだけでなく、父の周りにいてくださっている人たちに対しても同じことなのだと思う。父をひとりの大人として、人として、尊重することと、父の友人や仲間の考えや行動を尊重するということは同じようにしなければいけな…
何ができるのかとか、どうしてもらえるのかとか、人との関わりという、長い時間を考える上で、そういうのは大して意味がないのかもしれない。父と向き合おうとするようになってそう思うようになった。人を支えて生きるつもりもないのに側に生きていても仕方…
支配を避けるのではなく、自覚を持って、責任を取り続けることが私の理想に近い気がする。 守ることと尊重することは両立できる。本人の気持ちや生き方を尊重した上で、支配している立場であることの自覚を持ち続けて、向き合い続けることはしたい。理想通り…
まだ私の体調が万全ではない。そもそも、体力が人よりもない。2日に1度なら面会ができそうな程度には体調が戻ってきている。ちちも、その程度の面会がちょうど良いらしく、落ち着きを取り戻してきた。時間的、地理的な距離感もであるが、精神的な距離感もお…
本人の不調に気づくには技術がいる。ある日、発信履歴に不審な番号があった。番号のメモを残し、履歴を消して、その日、様子を見ていた。いつも通り、本人が主体的に話をできるように振る舞う。ふと、気になっていた新聞広告があると、話し出した。広告は見…
梅雨が明けて、父を連れて散歩に行けることが増えた。ただ、ここ数日、30分と外に出ていられなくなった。父が尿意を頻繁に感じるようになったからだ。外へ出ると汗をかいたり、暑いと言ったりはしているので、極端に体温の調節がうまくいっていないようにも…
父はもともとじっとしていることや単調な状況が苦手な性格であった。音に対するこだわりが強い人でもあった。苦手なものを耐え続けることが苦手だが、耐えることで認められるのだと考えている人でもあった。病気をして、物事を耐えることができなくなってい…
父は不安なことがあると何かのものが欲しいと訴え始める。そして、そのことに執着し始めてしまう。必要か不要かは関係ないのだ。家族へ不満を向けられる数少ない方法の一つでしかない。関わり方を模索している。
父が苛立っているとき、側に行きたいと思う自分と近づきたくないと思う自分のどちらもが確実に私の中にいる。側に行かなければ父はますます不安がるだろうし、気持ちの整理がつけられなくなって、周囲への不信感を強めたり、怪我をしたりするかもしれないと…
昨日は父に会いに行けました。外に散歩に行きました。テレビで一緒にスポーツを観戦しました。父の夕食後、一緒にすごろくをしたかったけれど、私自身がどうしようもなく疲れていて、夕食を食べ終えるのを待たずに帰ることにしました。親戚の子たちと父が食…
父と過ごせる時間をもっと持ちたいです。関われる時間を共に過ごせる時間を増やしたいのです。もっと、時間を共有したいのです。子供の頃に叶わなかった時間も、うまく伝えられなかった言葉も、今なら……と。焦っても何も得られないことは知っているのに、介…
父の安全を守ること、父が生きていることを認めること、父が生きていくことを否定しないこと、それが私が父にできることなのだと思う。生きていてほしいということをただ伝え続けることしかできないし、生きていてほしいと願うのはわたしのわがままでしかな…
父が父の親友と会うことを受け入れるのも、拒むのも私が管理していることに変わりはない。父を気にするのは私のわがままでしかない。支配を拒むのであれば、責任から逃げるのであれば、人に押し付けて、関わることを避けてしまえばいい。けれども私はそれを…
父には学生の頃からの親友がいる。昨日もそのうちの一人が、私の留守の時間に遊びにきてくれたらしい。スイカとメロンを買ってきてくれたと喜んでいた。父が親友とあったり親戚の子供たちと会ったりと父らしく生きることをわたしが支えられることはしあわせ…
管理をすることは避けられないのだと思う。管理をすることは、そして、私の人生を優先させることは、支配につながるのだとも思う。私は私の人生を優先することしかできない。なぜなら、どれだけ父のことを私が思おうとも、私が行動する限り、私が選択するこ…
私のためだけの予定を入れることに罪悪感があります。なんとかして、予定の隙間時間に面会をしなければ落ち着きません。けれど、それでは何も予定が入れられなくなってきました。私だけが自由に過ごし、私の気まぐれで父を依存させ、身勝手な理由で不安がら…
父には自分だけで自由に行動する権利が今、与えられていないのだ。父は安全も栄養もきちんと管理された生活が保障されている。美味しくて過不足ない食事をとり、清潔な環境で生活をしている彼は、幸福なのか。安全の上に社会的な自由があるのだと私は考えて…
父とともに暮らせたら、父の側で暮らせたら、どれほど気持ちが楽だろうと考えてしまう。側にいれば離れたくもなるだろうが、そばにいたい時にいれないことももどかしい。不安がらせて、顔がみれただけで嬉しいと言わせ、何もできない。何のために私は生きて…
父はよくやきもちを焼きます。他の利用者と私が話をすると怒るのです。私が不安にさせているからだと感じています。父を支配し、自分の気持ちを満たすためだけに利用している自分が悔しくてずっと悩んでいました。怒ったり暴言を吐いたりしてしまうのは、障…
誰かの理想に合わせるも合わせないも自由ですのよね。思い込みを押し付けてくる人は尽きないけれど、気にしたところで何も変わらない。他人を気にしたくないなら、気にしなければいい。私は私として父と向き合う。当たり前のことですけれど、見失わないよう…
このところ私が少し体調を崩しています。父に会いたいです。
昨日、今日と体調を崩してしまい、面会ができていません。両日共に朝は大丈夫だったのですが、出発間際に動けなくなってしまいました。父には行くと伝えていましたから、不安にさせてしまうかもしれないと思うと、悩ましく。不安にさせて、都合の良い時にだ…
私が私として振舞うことが、父の幸せとどこかで繋がり、私の理想に重なったとき、私は幸せだなと思いますの。でも、それだけじゃダメですわね。例えば力を貸してくれています親戚の子供たち、私たちのことを懸命に考えてくださっている施設の職員の方たち、…
先日、父とお出かけしましたの。その日は、タオルを2つ、着替えをひと組み、飲み物にとろみをつける粉とスプーン、空の水筒とコップ、冷たいお茶……と、なるべく荷物を減らしたつもりが、なんだかたくさんの荷物になってしまいました。何かあった時に咄嗟に動…
以前にも書きましたが、今も父はよく私に、ゲームをやろう!と声をかけてくれます。いいね、やろうやろう。と私もご機嫌で準備をします。すごろくゲームが私も父も大好きなのです。でも、父が車いすの生活になるまで一度もそんな話をしたことはありませんで…
車椅子を押して横断歩道を渡るのが苦手です。左折してくる車がとても怖いです。道路の傾斜と歩道の段差を感じながら、こちらに来る車を意識しながら渡るのが、怖くてなりません。車椅子が道路の段差で揺れるたび父が怖がって声をあげます。悲しい気分になり…