責任というおごり
父が生きるということを私は、私一人で支えなければいけないような気がしてしまうことがある。
私が責任を持って、よりよい介護をしていかなければいけない。
父が苦しむことも不満を感じることもすべて私の決断によるもので、私の責任なのだと感じてしまうことがある。
私はきっと自惚れているのだと思う。
人の人生を私ひとりで変えられるはずもないのだ。
私も父も別の人間だから、どちらかの人生がどちらかの人生のためにあるなんてことはありえない。
お互いに別の人間として尊重されるべきであるし、私がまずすべきことは、私として、ひとりの人として父と関わることなのではないか?
その上で、必要なことや私に持てる責任は私が持つ、それ以上のことは別の人間である以上できはしないのでないか?
私が、父とどういう時間を過ごしたいのか、どう過ごさせてほしいのか、まず考えるべきはそこなのではないか?