日々の

愚痴と悩み

作品から個人へ

父はもともと好奇心の強い性格で、瞬発力のある人です。
こだわりも強く、感受性がゆたかです。
職人気質というよりは、どことなく芸術家肌な人かなと私は思っています。

父は、料理を作ることが好きですが、科学的な理論と技術、そして、美的感性を大切にしているように感じます。
調理本ばかり見ていても、いい料理ができるはずがない。
芸術作品を鑑賞し、自然の美しさを体感し、感性を磨かなければいけない。
という父の言葉は、彼がいかに好奇心と感受性を大切にしていたのかをあらわしているようにおもいます。

私は彼の生み出す料理が好きです。

私と彼の味の好みは少し違うのですが、父が楽しくて嬉しいと感じる世界に少し触れることが、わたしにとってもとても楽しく嬉しいことですの。

もう、父の料理は味わえませんが、これまでと同じように父の世界に寄り添い共感していきたいです。
これからの必要なかかわりかたは毎日変化し続けています。
私、父との毎日がますます楽しみです。